2008年 09月 21日
美術館へ行こう 2 |
今年の春4月から~7月までランドスケープデザインの勉強を受講する機会に恵まれました。
(10数年ぶりの大学での授業に最初はドキドキでした...)
講師はランドスケープアーキテクトの上山良子女史、長岡造形大学の学長でもあります。
ランドスケープ=聞きなれない言葉ですが、よく言われるのは=都市計画
上山先生の定義では
「その土地の持つ資源を十分に生かして、社会のため、人のために最適な場所を創ること」
そもそも、私がこの聞きなれない言葉に興味を持ったのは昨年の引越しからです。
新しい住まいを探していた頃、ランドスケープやブロックリノベーションという言葉を何度も
耳にしたので心のどこかに引っ掛かっていたのでしょう。
今の住まいは私にとって特にゆかりの地というわけでもないので、ここを選んだということは
知らずにしてこの都市計画に惹かれていたのでしょうか。
授業はランドスケープデザインの定義、概念から~具体的な都市計画の映像を通して、場を創るということ、建築とランドスケープとの違いなど 広範囲にわたりました。
興味深かったのは、日本でも人気の北欧の国々が、デザインで国を建て直したという話です。
フィンランドのヘルシンキでは、都市の美しさの基準を普通の人が持つことが大切として
小学5年からランドスケープデザインを学ぶそうです。教科書を見ましたが、大人が読んでも為になる面白い内容のものでした。
また、私にも関係のあるカラーデザインやフラワー、グリーン、ガーデンの話ももちろんあり、
「すべてのデザインは歴史観がないとできない、オリジナリティも生まれない」
という言葉が特に印象に残っています。(刺さりました;;)
と前置きが長くなりましたが...
世田谷美術館で開催中の ダニ・カラヴァン展へ行ってきました。
用賀での待ち合わせにふらり出かけることにした世田谷美術館で、ランドアートを手掛ける
ダニ・カラヴァンの作品に偶然に出逢い(その土地ならではの自然や歴史、記憶などに基づいた壮大な作品)、今春の授業を思い出しました。
環境彫刻などはどうしても映像での展示になってしまうので、出来るものなら現地に行って
光や風がどこから来るのか体感しながら観てみたいなぁ~と思うのも正直なところですが...
ダニ・カラヴァン展
世田谷美術館
2008年9月2日ー10月21日
10時~18時
世田谷美術館には大きな大きなクヌギの木があるので、風の気持ちいいこの季節
ぷらぷらとお散歩に出かけてクヌギの下でのリラックスタイムもいいですよ~。
by magnetpoint
| 2008-09-21 20:03
| お出かけ